超音波検査

超音波とは

超音波とは、人間の耳で聞き取れる音域20-20,000Hzを超えた周波数の音のこと。
超音波検査は、超音波の跳ね返りの時間を測定することで、どれくらいの距離に障害物があるかどうかを判断し、その情報を瞬時に集め、身体の輪切り像を描出する検査です。

つまり「やまびこ」の原理と同じです
遠いところほど、遅く跳ね返ってきます
跳ね返りの強いものほど、大きく跳ね返ってきます


超音波検査では、どんなことがわかるの?

胃カメラや大腸カメラは、消化管という食べ物の通り道の内側を観察するための検査です。おなかの不調で来院される患者さまの中には、肝臓・胆のう・膵臓・脾臓・副腎・腎臓・膀胱・子宮・卵巣・血管など、胃カメラは大腸カメラでは観察できない部位に原因がある方もおられます。

また、例えば、胃の痛みを訴えてこられても、胃には病気はなく、
虫垂炎、憩室炎、腸炎、膵炎、胆石発作、胆嚢炎、胆管炎、膵炎、排卵出血、卵巣腫瘍、大動脈解離などの病気が隠れていることも、数多く経験してきました。

また、胃カメラや大腸カメラを受けて頂く前に、超音波で十二指腸潰瘍・胃潰瘍・胃がん・大腸がん・細菌性腸炎・ウイルス性腸炎・潰瘍性大腸炎・クローン病・虚血性腸炎・憩室炎など、病巣の広がりを確認し病気の推測をすることで、検査の計画をスムーズに行うことも可能です。

超音波検査は、胎児の発育状態を検査するのに使用されるなど、非常に安全性の高い検査です。

当クリニックでは、おなかの不調で来院される患者さまには、超音波検査を受けて頂くことをお勧めしております。


当院なら超音波検査では、こんなこともわかります

・高性能な超音波装置、長年自ら行ってきた検査、年間2000例以上の検査数、超音の物理特性/装置の特性を理解した上で検査を行います。

・胃カメラを受けて頂くのを躊躇してしまう中高生に、十二指腸潰瘍所見が確認でき、十分な説明をしたうえで胃カメラを受けて頂くことができヘリコバクター・ピロリ菌感染と十二指腸潰瘍の診断治療にこぎつけました。

・潰瘍性大腸炎の治療抵抗性を他施設で言われ困っておられましたが、超音波検査で病変の広がりを確認し、潰瘍性大腸炎に細菌性腸炎が上乗せされていると判断し、素早く治療にこぎつけました。

・下痢や嘔吐など、腸炎の患者さんも、炎症の広がり、リンパ節の腫脹具合から原因微生物の類推を行うことが可能ですので、一回の通院で完治することもございます。

・腹痛で来院されましたが、卵巣に腫瘍が見つかり、婦人科に紹介する方も、非常に多くおられます。

・虫垂炎か憩室炎かを正しく診断することで、手術の必要性をすぐに判断可能です。

その他、下記のような疾患の超音波診断経験がございます。

肝腫瘍
胆のう腫瘍
胆のうポリープ
膵腫瘍
腎腫瘍
副腎腫瘍
大動脈瘤
大動脈解離
胃がん
胃潰瘍
十二指腸潰瘍
大腸がん
腸炎(細菌性腸炎・ウイルス性腸炎・虚血性腸炎・潰瘍性大腸炎・クローン病)
虫垂炎
憩室炎
腸閉塞(イレウス)
ナットクラッカー症候群
上腸間膜動脈症候群(SMA症候群)
幽門狭窄症
卵巣嚢腫
卵巣腫瘍
子宮筋腫
骨盤内感染症
鼠径ヘルニア
臍ヘルニア

その他、甲状腺や血管の疾患も検査可能です。


高性能な超音波装置

当クリニックで使用している装置は、メーカーのトップレベルの機能が全て搭載されたハイエンド装置。画像もより鮮明に表示され、簡易装置では計れない指標も測定できます。

エラストグラフィを用いれば、肝臓の腫れ具合、肝炎の程度、肝臓の線維化の状態が即座に分かります。肝炎や肝硬変の進行度合い、発癌リスク評価、肝予備能評価、肝不全リスク評価、脂肪肝の評価、非アルコール性脂肪性肝炎NASHの診断などを行えます。


年間2,000例以上という圧倒的な検査数

当クリニックでは、院長自ら毎年、年間2,000例以上の超音波検査を行っております。一緒に画面を見ていただき説明しながら検査を行います。医師自ら検査を行うことで痛いところ、腫れているところもその場で分かり、正確な診断が行えます。


超音波の物理特性/装置の特性を理解した上での検査

前任地では超音波の研究や超音波装置の開発にも携わっておりました。またガイドラインの作成も行っておりました。超音波メーカー、一般の医師や検査技師の方々に超音波の使い方を助言する立場にありました。超音波専門医資格も物理特性を理解していないと取得できない資格です。