大腸がん



大腸がんは、日本全国で1年間に約160,000人が診断されます。死亡数は、男性では肺がん、胃がんに次いで3番目、女性では1番です(2018年統計)。今後近いうちに男性で大腸がんが2位になると予想されています。また40歳を過ぎると、大腸がんの発生率が高くなることが知られています。


大腸癌リスク
食生活の欧米化で、発がんリスクが高くなることが知られています。そのため、赤身肉・加工肉・高カロリー食の接種、喫煙・過度な飲酒には注意が必要です。

大腸がんの発生は、生活習慣と関わりがあり、赤肉(牛、豚、羊など)や加工肉(ベーコン、ハム、ソーセージなど)の摂取、飲酒、喫煙により大腸がんの発生する危険性が高まります。内臓脂肪の過多、肥満、高身長の方に、大腸がんを発生する危険性が高いといわれています。

早期発見のためにも、40歳を過ぎたら一度は大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。

また、家族歴も関係あるとされています。特に家族性大腸腺腫症やリンチ症候群の家系では、近親者に大腸がんの発生が多くみられます。大腸にたくさんのポリープが発生する場合(家族性大腸腺腫症)と、ポリープの数は少ないですが大腸がんが家族内に多く発生する場合(リンチ症候群)がありますので、
親子兄弟などの血縁関係者に大腸ポリープや大腸がんと診断された方がいる場合は、早めの検査をお勧めします。

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大腸がん検診
市民健診や企業健診で行われる大腸がん検診は、便中に血液が含まれるかどうかを判断するテストです。便潜血検査により、進行がんの90%以上、早期がんの約50%、腺腫などのポリープの約30%を見つけることができ、その結果、大腸がんの死亡率を約60%、大腸がんになるリスクを46~80%下げることが報告されています。

また、便潜血陽性以外にも、家族歴、既往歴で大腸ポリープが疑われる場合、あるいはもともと血便や便が細い、腹痛などの症状のある患者さんに対しては内視鏡による精密検査を行います。


内視鏡検査(大腸カメラ)
大腸カメラは、内視鏡を肛門から入れることで病変を直接みることができ、形や大きさだけでなく、血管の模様などから病変の深さや治療が必要かどうかを判定することができます。

早期に発見できた大腸癌やポリープの場合、検査の際に切除が可能です。検査後は入院する必要もなく帰宅いただけます(日帰りポリープ切除術)。

鎮静剤を使用して、苦痛なく・楽に受けていただくことも可能です。

お忙しい方には、胃カメラと大腸カメラを同日に行うこともできますので、お気軽にお声がけください。

詳しくは、大腸カメラのページ