C型肝炎とは
C型肝炎ウイルス感染によって生じる肝臓の炎症です。
慢性肝炎のうち、70%がC型肝炎ですが、無症状の方も多く、150-200万人以上の患者がいると予想されています。
C型慢性肝炎から肝硬変・肝がんに
慢性肝炎になっていても、殆どの方は自覚症状が全くありません。しかし、慢性肝炎のまま放置すると30年で肝硬変、40年で肝癌になることがあります。
C型肝炎・肝硬変の方は、定期的にフォローを受けることで肝がんを早期発見することで予後改善が得られることが知られています。
C型肝炎ウイルス感染のリスク・原因
血液・精液などを介して感染することが知られています。輸血・血液製剤・注射器の使いまわし・入れ墨・覚せい剤や麻薬の注射などが、感染のリスクとなります。性感染として、感染する可能性もあります。
C型肝炎の検査
血液検査や超音波などの画像検査で、鑑別診断・合併症の評価を行います。一般的な会社健診や市民健診では検査されない項目ですので、今まで検査を受けられたことのない方は、一度チェックしてみましょう。
やだ消化器内視鏡クリニックでは、京都市民の方を対象にした無料のウイルス肝炎検査(京都市肝炎フォローアップ事業)を受けていただくことが可能です。
C型肝炎の治療
ウイルス排除することで、発癌リスクが低下します。
以前は、インターフェロンというつらい治療を受けてもウイルスが排除できないことも多かったのですが、最近はDirect Acting Antivirals (DAA)という飲み薬だけで100%に近い成功率で治療できるようになりました。
当クリニックでも、多くの患者さんに飲み薬の治療を行っております。
肝臓専門医による診断・治療
C型肝炎の治療・フォローは、肝臓専門医のやだ消化器内視鏡クリニックにご相談ください。単に治療するだけではなく、しっかりと肝発癌リスクを評価し、治療後のフォローまで責任をもって管理させていただきます。
エラストグラフィによる肝発癌リスク評価
超音波エラストグラフィという肝線維化・肝硬度の評価方法を用いることで、肝発がんリスク・肝硬変リスク・静脈瘤発症リスク・肝不全リスクの評価を無痛で行うことができます。超音波装置で行う検査ですので、肝生検とは異なり、検査のリスクもなく、繰り返し行え、経過をみることも容易です。
当院はクリニックレベルでは珍しく、超音波エラストグラフィを持っておりますので、肝臓の状態が気になる方、肝生検を進められたが受けるかどうか悩んでおられる方、お気軽にご相談ください。